小倉織-江戸時代から愛された木綿織物-
関門海峡を挟んで本州と向かい合う北九州市は、古くから九州の玄関口として重要な役割を果たしてきました。江戸期に豊前小倉藩と呼ばれていたこの地域では「小倉しま」「小倉木綿」と呼ばれる木綿織物が織られていました。後に「小倉織」と呼ばれるようになるこの布は細く紡がれた糸を2本から4本合わせて織り上げた藍色の美しい丈夫な布で、羽織や袴、帯として広く愛用されました。小倉織の生産が最も盛んであった幕末の頃には大橋(現在の行橋市)から黒崎、若松にかけて糸が紡がれ、小倉城下では多くの武家の女性たちの内職として布が織られていたと言われています。明治期に紡績糸を使った機械織りによる制服生地の生産も始まりましたが、大正から昭和の初め頃にはすっかり姿を消して「幻の織物」とまで呼ばれていました。
お知らせ
- 2022.7.24
- 北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう」無事終了しました。
今年は5回の講座を、皆様のご協力で無事に終了することができました。受講されたみなさまの熱心なお姿にたくさんの力… - 2022.5.22
- 北九州市立生涯学習センター主催 北九州市民カレッジ『小倉織を学び、織ってみよう』(全5回)が開講しました
3年振り8回目の講座が、5月20日に始まりました。ありがたいことに今回も多数の申込みをいただき、抽選で20名の… - 2022.5.21
- 工房展2022を終えて
5月6日(金)~9日(月)に開催した工房展は、お陰様で天候にも恵まれ200名を超えるお客様にお越しいただき、無… - 2022.5.6
- 工房展始まりました!
2022年5月6日(金)〜5月9日(月)までの4日間行われます「豊前小倉織研究会工房展」が本日スタートしました… - 2022.4.16
- 豊前小倉織研究会工房展2022 の開催のお知らせ
5月6日(金)〜9日(月)10時〜17時まで「豊前小倉織研究会工房展2022」を小倉北区中津口にある工房で開催…