小倉織-江戸時代から愛された木綿織物-
関門海峡を挟んで本州と向かい合う北九州市は、古くから九州の玄関口として重要な役割を果たしてきました。江戸期に豊前小倉藩と呼ばれていたこの地域では「小倉しま」「小倉木綿」と呼ばれる木綿織物が織られていました。後に「小倉織」と呼ばれるようになるこの布は細く紡がれた糸を2本から4本合わせて織り上げた藍色の美しい丈夫な布で、羽織や袴、帯として広く愛用されました。小倉織の生産が最も盛んであった幕末の頃には大橋(現在の行橋市)から黒崎、若松にかけて糸が紡がれ、小倉城下では多くの武家の女性たちの内職として布が織られていたと言われています。明治期に紡績糸を使った機械織りによる制服生地の生産も始まりましたが、大正から昭和の初め頃にはすっかり姿を消して「幻の織物」とまで呼ばれていました。
お知らせ
- 2023.3.1
- 小倉織庭園講座「小倉織を知ろう!織ってみよう!」の日程変更のお知らせ
小倉織講座の日程が変更になりました。3月12日(日)10:00~12:00,3月19日(日)13:30~15:… - 2023.2.27
- 小倉城庭園のはじめて講座シリーズ「小倉織」開催!
小倉城庭園で「小倉織を知ろう!織ってみよう!」の3回講座が始まります。日にちは3月5日(日)13:30-15:… - 2022.12.16
- 小倉城庭園での小倉織活動
現在小倉城庭園では、「小倉織~その技と美~」が開催されています。 私たち伝承会も復元した布やミニ袴を展示させて… - 2022.11.26
- 小倉織~その技と美~ 小倉城庭園企画展が始まりました
11月26日(土)から来年1月29日(日)まで、小倉織協同組合の企画展「小倉織~その技と美~」が小倉城庭園で始… - 2022.7.24
- 北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう」無事終了しました。
今年は5回の講座を、皆様のご協力で無事に終了することができました。受講されたみなさまの熱心なお姿にたくさんの力…