到津市民センター みんなの学びの場〜そよ風塾 「小倉織を学び織ってみよう」

2022.10.13

9月30日(金)10:00〜12:00 到津市民センターで小倉織の出張講座を行いました。爽やかな秋晴れの中、14名の幅広い年代の女性の方々に参加いただきました。前半は、小倉織の布や袴、綿の実がなった枝などの実物と、スライドの資料をお見せしながら、小倉織がたどってきた歴史や特徴についてお話ししました。また、綿繰り・弓打ち・糸紡ぎの実演と、草木染について詳しくご紹介して、綿の実から美しい糸ができるまでの工程を知っていただきました。後半は、いよいよ小さな織り機「mini小倉」での織り体験です。お好きなデザインのmini小倉と糸のセットを選んで、机と腰に結びつけ、色とりどりのたて糸をぴんと張ると、小さな機が出来上がります。mini小倉の上げ下げや、よこ糸の引き締め方に悩んだりしながら、徐々にコツをつかみ、皆さんそれぞれの真田紐を楽しく真剣に一段一段織り進めていらっしゃいました。織り上がった真田紐は、金具とチャームを取り付けて可愛いストラップになって、皆さんにお持ち帰りいただきました。ストラップの写真を撮り忘れたことが残念です。「また織り体験をしたい。」「糸紡ぎをもっとしてみたい。」などの有難いお声もたくさんいただき、とても嬉しく思いました。皆さんありがとうございます。(こめ)

「旧百三十銀行」ワークショップ-小倉織のストラップづくり-

2022.09.16

9月11日(日)、八幡東区にある北九州市指定有形文化財建造物の「旧百三十銀行ギャラリー」で、ワークショッブを開催しました。辰野金吾氏の設計によるイギリス風の赤レンガの建物に集まっていただいた20名の方々と「小倉織」に触れたり、ミニ小倉によるストラップづくりをしました。若松区や八幡西区、小倉南区など遠くから参加していただいた方もいました。材料の綿花に触れたり、綿繰りして種を取ったり、弓を使って繊維をほぐしたり、糸車で糸を紡いだり・・・ 皆さん、目を輝かせて取り組んでいました。 ミニ小倉でストラップを織り上げると自分の作品に満足げな笑顔いっぱいでした。

奈良国立博物館 番外編

2022.08.23

奈良は連日の快晴。盆地特有なのか、九州とはまた違った暑さを感じながら過ごした3日間でした。とはいえ澄んだ空に白い雲、置物のように動かない鹿達。とてもゆったりした空気が流れていました。この風景は遠い昔、中将姫達が生きた奈良時代も変わらなかったのではないかと想像が膨らみます。博物館ではギュッと詰まった素晴らしい時間を過ごさせていただきました。新たな知識を得たり、出会いがある度に、わくわくする発見や感動があります。* * * * * ワークショップ会場では学芸員の方の手作り折り紙。かわいらしい蓮の花が本物の葉の上に飾られていました。ホテルではスタッフの方からも折り紙の鹿をいただきました。ちょっと上がったお尻がポイントですね(^-^) 奈良の鹿は北九州で早速小倉織の上で走らせてみました。ステキ! (T子)

「小倉織入門教室」8月20日(土)いのちのたび博物館

2022.08.22

8月20日(土)いのちのたび博物館で「小倉織入門教室」か開催されました。 今回は、講義よりも体験中心の教室でした。 綿繰り、糸紡ぎ、機織りの体験グループとミニ小倉を使ってのストラップ作りのグループに分かれて行いました。小倉織の素材である綿を手にして種を取り出す、道具を使って簡単に種取りをする、両方を体験することができました。 糸紡ぎは、糸車を回すタイミングと左手で糸を引き出していくタイミングがなかなか合わずに首をひねる姿も見られました。 高機を使っての機織りでは、四肢を使って一生懸命取り組んでいました。自分が織った部分を見て納得したような表情も見られました。 自分の好きなデザインを選んでのストラップ作りでは、楽しそうに織り進めていく姿が見られました。完成した作品を手にして笑顔いっぱいで、お手伝いした私たちにもうれしさが伝わってきました。

「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語」奈良国立博物館で蓮の糸のコースターを織る、ワークショップをしました!

2022.08.13

今から1300年も昔の話。貴族の娘として奈良に生まれた中将姫は幾多の苦難を味わった末に、仏さまにお仕えすることなり、写経に励みます。ある日、阿弥陀如来と観音菩薩の化身が現れ、中将姫が引き出した蓮の糸で一晩にしして「當麻曼荼羅」を織りあげて、中将姫に極楽の姿を示したと言われています。當麻曼荼羅は、蓮の糸ではなく絹糸の綴織によって織られていることが、後に確認されていますが、その後途切れることなく中将姫信仰は広がり、たくさんの絵画による當麻曼荼羅が制作されています。今回の特別展は江戸時代貞享年間に作られた「貞享本當麻曼荼羅」の修理完成記念特別展です。特別展会場に北九州の広寿山福聚寺所蔵の「藕糸織阿弥陀三尊来迎図」「藕糸織霊山浄土図」「藕糸織阿弥陀聖衆来迎図」の3幅が展示されています。この3つは17世紀に小倉藩主小笠原忠真の側室永貞院が忠真の菩提を弔うために織らせたものだと言われていますが、日本で確認されている最古の藕糸織物です。 ************************************* 一昨年より、3幅の藕糸織軸の糸や織の科学的調査研究をしている北九州市立自然史・歴史博物館に協力して、蓮の葉柄から糸を引いたり、試織を繰り返してきました。 ミャンマーなど東南アジアの国では、仏教に関わる人々の袈裟などとして馴染みのある藕糸(ぐうし)による織物ですが、日本では蓮から糸が取れること自体、あまり広くは知られていないと思います。今回は、唐招提寺様のご協力で蓮の茎を提供していただき、茎から糸を引き出す体験をしました。また、あらかじめミャンマーから購入していた藕糸を使って、コースターを織る体験をしていただきました。*蓮の茎に切り目を入れて、ポキッと折り、両方に引っ張ると、細い細い繊維が無数に出てきます。台の上で、出てきた繊維を手で擦るようにしてくっつけていくと、次第に長い糸となります。とても、不思議な感覚で、参加された皆様にも感激していただけたようです。*コースターは経糸に麻を使いました。いつもは小倉織真田紐作りに活躍する「mini小倉」の織機が、今回は藕糸織コースターで活躍しました。*緯糸はミャンマー産の藕糸を織り込みました。ご自分のデザインで小倉織の紡ぎ糸を挟んでいただき、色どりを添えました。*見かけは麻に近いのですが、どこか柔らかく独特の蓮の糸の感触を感じていただけたでしょうか。午前、午後合わせて21名のみなさまにご参加いたきました。*夢中で織っておられる姿を拝見して、準備した私たちも嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 ************************************* 鹿たちも木陰でひっそりと涼んでいる暑い奈良で、當麻曼荼羅鑑賞、藕糸織ワークショップ、専門家の方からの織についてのアドバイスをいただく、などなど盛りだくさんの実りの多い時を過ごさせて頂きました。(kei)

「中島トレジャース」小倉織り体験

2022.08.13

8月6日(土)小倉北区中島市民センターで小学生を対象に「伝統文化にチャレンジしよう」ということでストラップ作りをしました。 まず、小倉織の歴史や素材である綿のことや製作過程について学習しました。種のついた綿を手にして、種を取り出したり綿を撚って糸にしてみたり、目を輝かせて取り組んでいました。 その後、ミニ小倉でのストラップ作りでも集中して黙々と織っていきました。 綿繰り体験では、種取りが簡単にできる道具にビックリ。糸紡ぎ体験では、右手と左手の調子が合わず、糸にする難しさに首をひねる姿も見られました。 最後に完成したストラップを手に満足げな笑顔でした。

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう」無事終了しました。

2022.07.24

今年は5回の講座を、皆様のご協力で無事に終了することができました。受講されたみなさまの熱心なお姿にたくさんの力を頂きました。詳しくは活動報告をご覧ください。

北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう」講師より

2022.07.24

2年間開催できなかった「小倉織を学び、織ってみよう-5回連続公講座」を今年は無事に開催することが出来ました。小倉織に関心を持ってくださっているたくさんの方々がこの講座に応募してくださるのですが、織り、染めなどの実技を行う関係上受け容れる人数が限られていて、ご希望に添えないことがあり、大変申し訳なく思っています。◆この講座では、小倉織はいつ頃生まれ、どのような用途に使われたのかという歴史を辿ります。◆また、原料となるワタからどのように糸を作り、染め、織って布になるのか、小倉織のできる過程を学びます。◆日本全国にたくさんある木綿織物と小倉織は何が違うのか、といった特徴などをお話しして、小倉織についてて多くを知っていただけるよう講義をします。 ◆講義とともに、綿が糸になり、機織り機で織って布になる過程を知っていただきたく、紡ぎと織の体験の時間を作っています。 また、◆「mini小倉を使って自分でデザインした真田紐を織る」という体験が組み込まれています。まず糸を藍、玉ねぎ、茜などの植物で染めます。染めた糸を使って30本の経糸で織る真田紐をデザインします。そして、小さな腰機を使った織へと進みます。 プログラムは8年間講座を重ねていくうちに少しずつ変わってきました。自分でデザインするのは難しい作業ですが、色を並べ、悩み、考え抜いて作ったデザインが実際に真田紐になると愛着が湧いてきます。講師の側も、デザインの段階で出来上がりのイメージを掴めるように工夫を重ねました。◆内容が盛りだくさんの講座を実現するには非常に多くの準備が必要になります。主催の生涯学習総合センター、会場や道具の提供を頂いているいのちのたび博物館、市民カレッジの卒業生によって組織されている伝承会会員などなど、多くの皆様の力によって支えられてこの講座は成り立っています。 ◆木綿が日本に伝わって間もないころに、私たちが暮らす北九州になぜこのような丈夫な木綿織物が生まれたのか?誰によってどこから伝えられたのか?まだまだ謎の部分がたくさんありますが、分からないことを明らかにしながら、すばらしい故郷の伝統文化を未来に伝えていきたいと思います。また、「布」との関わり合いによって、日常の生活が少しでも豊かなものになることを願っています。◆カレッジ生がデザインした真田紐にはそれぞれの思いが籠っています。(kei)

北九州市民カレッジ第5回 真田紐の仕上げ そして「小倉織を未来につなぐ」

2022.07.22

7月15日、北九州市民カレッジ第5回(最終回)が行われました。 初回、体験の場面で緊張した様子だったカレッジ生の皆さま方も最終回になると和気あいあいと、楽しそうに体験されていました。前回の宿題で、真田紐を織り上げてこられた方もおられましたが、まだ出来上がっていない方はラストスパート!真っ直ぐなところばかりではなく、凸凹のところや曲がったところなど、少しはありましたが、それが、かえって独特の表情を生み出して、全員世界に一つだけの真田紐が出来上がりました。そして、いよいよ最後の講義「小倉織を未来へつなぐ」では、今までの研究会の活動や、今後の活動予定をお知らせしました。講義の最後には修了証書が授与され、5回の講座を振り返って一人一人感想を述べて頂きました。糸紡ぎが難しかった。毎回毎回楽しみでした。何回も応募してやっと参加出来ました等、皆さんの楽しさが伝わってきて心から嬉しかったです。講義室を去っていく一人一人の背中がとてもやり切った感で満ちている様に感じられました。「未来へつなぐ」の言葉の様に、また一緒に小倉織を伝えていく事が出来たらいいな、と思いました。(ゆう。)

NPO法人 抱撲 ワークショップ

2022.07.12

プランターで綿を育てている「抱撲」、3回目となるワークショップを開催しました。 まず、「小倉織」の歴史について簡単にふれたあと、実際に綿から糸になる過程を体験しました。 最初に綿から種を取り出す「綿繰り」、次に弓で綿の繊維をほぐし、最後に糸車を使っての糸紡ぎでした。 糸紡ぎは、なかなか大変でした。 そのあと自分の好きなデザインを選んでストラップ作りをしました。皆さん、暑い中、黙々と織り進めていました。
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