活動報告
豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。
砧打ち勉強会
2021.05.21
砧打ちとは?
織り上がった布地を「砧(きぬた)」でまんべんなく叩く事によって、糸同士がなじみ、素材本来の風合いを引き出します。
また叩かれて潰れた繊維が織り目を埋めると、光の反射部分が大きくなり、ツヤツヤに見えます。
とにかく叩く!だけどまんべんなく。
見ていると出来そうな?
いえいえ、初体験の私には加減が未知の世界でした。
やはり1歩ずつですね。
先生、先輩方はリズム良い叩き音。
叩き台の分厚い板がしっかり衝撃を受け止めてくれました。
小倉織の織密度の高さと、研究会ならではの手紡ぎの織り目が、叩く前とはまったく違う光沢感と風合いを生み出していました。
江戸時代の小倉の町中は、砧打ちの音も聞こえてきたのでしょうか?きっと様々な手仕事の音がしていたはずですね。(わた子)
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江戸時代初期から厚く丈夫な木綿として広く使われた小倉織。「濡れると昆布のようになる」「なめし革のような織物」と言われた小倉織の風合いを求めて、砧打ちの勉強を続けています。手触りがよく木綿の優しさが感じられる帯が出来ますように!(Keiko)