活動報告

豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。

八幡中央高校3回講座Ⅲ「マイデザインの真田紐を織ろう!」

2023.03.29

■第3回■3月1日(水)15:00〜小倉城庭園において、八幡中央高校園芸部・物理部の3回目の講座をおこないました。あいにくの雨でしたが、卒業式を終えたばかりの部活の3年生も参加し、賑やかな始まりでした。 前回までに準備したマイ縞デザインの糸を、mini小倉(綜絖・筬を兼ね備えた道具)に糸を通す所から始めました。糸を通す穴は小さいですが、羨ましいスピードで糸通しを終えました。そして、研究会と伝承会スタッフの指導のもと、デザイン通り並んだ経糸を机に付けたCクランプと腰に結んだ紐の間にセッティングし、織り出していきました。 真田紐は丈夫な紐です。緯糸の締め具合と織り重ねる密度がギュッ!としています。最初はその力加減と織り方で戸惑いもありましたが、すぐ慣れて後は自分との旅路といった感じで、黙々と瞬きも少なく、凄い集中力で織り上げていきました。引率の先生お2人も同じ作業をされて、楽しそうな様子でした。夢中になる時間はみんな同じですね。合間に別室へ行き高機を使い、第1・2回で紡いで染めた糸を織り込み布にして行きました。この布は最後はカットして栞になり、織り上がった真田紐はストラップもしくはキーホルダーになりました。 栞と真田紐の完成で、自分たちで育てた綿を布にするという、一大事業を成し遂げました。素晴らしいです!ファンタスティックです!! 今回の体験がこれからの人生で、何かはわからないけれど一役になればありがたいです。皆さまお疲れ様でした♬(わた子)

八幡中央高校3回講座Ⅱ「糸を藍染めしよう!」「真田紐をデザインしよう!」

2023.03.29

■第2回■2023年1月28日㈯ 小倉北区中津口にある豊前小倉織研究会の工房で、八幡中央高校の園芸部と物理部の生徒さん6名と顧問の先生2名、計8名が参加して第二回目の講座が行われました。今回は、前回生徒さんたちが糸車で紡いだ糸を藍色に染めました。糸をインド藍液に浸してゆっくりゆらゆらと揺らします。浸している糸は緑色になりました。藍なのに緑色?と、不思議そうな生徒さんたちでしたが2分後糸を絞り空気に触れさせるために両手にかけてパンパン!するとあっという間に藍色に変化しました。生徒さんたちも先生も変化にビックリ!その後水がキレイになるまで濯いだら出来上がりです。この糸は、次回高機で織るコースターの緯糸として織り込まれていきます。とても楽しみです。続いて真田紐のデザインを考えました。小倉織の縞の特徴であるグラデーションの話を聞いた後、先生方も参加して、いよいよデザインシートに描きこんでいきます。黙々とアイディアを描いてみたり、相談しながら考えたりと、全員楽しそうにデザイン作業を進め、素敵なマイデザインが出来上がりました。そして、各自デザインした色の糸を順に並べ真田紐を織る時に使用する「ミニ小倉」に糸を通して、次回織るための準備をし第二回目の講座は終わりました。今回は、染めとデザインを通して小倉織がどのようにして出来ていくのかという過程を体験しました。第三回目の完成に向けて楽しみにしている様子をとてもうれしく思いました。(Yuu。)

八幡中央高校 3回講座Ⅰ「育てた綿はどうなるの?」

2023.03.29

■第1回■ 12月15日(木)八幡中央高校の園芸部と物理部の生徒さん達と先生が小倉城庭園に来られました。3回講座のうちの第1回目はまず、綿が糸になるまでの過程と藍や天然染料による染色、小倉織の特徴・歴史などを、展示室で実物を見ながら学習しました。今回は、部活動で育てた綿の実を、事前に手回しの綿繰り機をお貸しして種取りをして持って来てもらいました。種を外した綿を「カーダー」という道具で櫛けずるようにして、ふわふわの綿にしてから、丸めて「じんき」という小さな綿の筒を作り、糸車で糸に紡いでいきました。日本古来の弓で綿を打ってふわふわにする方法も体験しました。カーダーや弓打ちにはまる生徒さん、糸紡ぎに苦戦する生徒さん、それぞれ真剣に取り組んで、上達した生徒さんが顧問の先生に教えているシーンも見られました。たくさんの手紡ぎ糸と手打ちの綿ができあがり、最後は綿だらけになった制服をコロコロローラーでお互いにきれいにして終了しました。あっという間のとても楽しい時間でした。(こめ)

若松観光案内ボランティア 〜小倉城庭園にて〜

2023.03.09

若松観光案内ボランティア  〜小倉城庭園にて〜 2023.2.14(火) 10:00~12:00小倉城庭園にて、若松観光案内ボランティアのメンバー16名をお迎えして小倉織講座を行いました。 まず、展示室に常設展示している「綿がどのような工程を経て小倉織になるのか」という展示を見て頂きました。その場で機織りを2名の方が体験されました。その後、講義室に移動し、小倉織の栄枯盛衰の過程と二度も生産が途絶えながらも甦って再び生産されるようになった歴史や小倉織は平織の木綿織物で、縞柄はグラデーションを含んでいるといった特徴を学びました。参加されたみな様が集中して熱心に聞いてくださっている姿がとても印象的でした。また、綿から種を外す綿繰りの作業と糸紡ぎを、希望される方に体験していただきました。糸車を使っての糸紡ぎは右手と左手の動きが違うので難しく感じられた様ですが、とても楽しんでいただけた様子でした。今後、観光案内ボランティアとして市内の観光案内をされる際、郷土の誇りである小倉織を説明して頂き、より多くの方々に小倉織の歴史や特徴を知っていただくきっかけとなったらとても嬉しく思います。(Yuu。)
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