活動報告

豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。

2025年度北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第4回

2025.07.11


7月11日(金)4回目の講座は
いよいよ織りの日です。
 
前回、皆さんがデザインした真田紐は
やはりご自分が染めた色を使う方も多く、個性豊か。

テーブルの上に糸をデザイン通りにならべて
順番に小さな織り機「mini小倉」に糸を通し
いざ!真田紐を織っていきます。

質問のある方にはマンツーマンでお答えしましたので
最初は戸惑っていた方も、ペースを掴まれると楽しそうに
すいすいと織られていました。

世界でひとつだけの真田紐たちは
皆さんそれぞれの雰囲気にどことなく似ていて
とても美しく魅力的な作品に仕上がりました。

次回、発表会が楽しみです。(mi)

2025年度北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第3回

2025.06.27

6月27日(金)第3回目の講座は、前半に小倉織の特徴についての講義、後半はこれから受講生の皆さまそれぞれがご自分で織る真田紐のデザインをしました。

講義では主に糸の特徴について大和先生よりお話があり、普段はなかなか見ないと思いますがルーペ(拡大鏡)を使って糸の撚りがどうなっているのか、密度が他の布と比べてどのような違いがあるのか、縞模様は何段階の色調の変化からグラデーションが生まれるのかなど小倉織の特徴について学びました。

デザインデータは、前回2回目の講座で染色した糸+研究会で染めた糸を足して、全13色の糸を元にデータ表を作成し、デザインを考えました。
受講者の皆さま全員完成です。
次回はいよいよ織りです! (ひ)

2025年度北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第2回

2025.06.13

6月13日(金)市民カレッジ小倉織講座の第2回は「天然繊維に触れる、染めについて学ぶ」です。

前半は糸や布など素材についての講義、後半はメインイベントの染色実習です。今回は藍(濃•中•淡3色)、茜(濃•淡2色)、緑(藍+玉ねぎ)、黄(玉ねぎ)の7色の糸を作るため、7つのグループに分かれて作業を進めます。

担当スタッフから糸を染める手順や注意点などの説明をうけた後、手袋とエプロン姿でさぁスタート!楽しそうな声ですぐに実習室が賑やかになりました。

例年そうですが、自分が染める色だけでなく、他のグループの染色の様子を自由に見学できるのもこの講座の良いところです。

出来上がりはご覧の通り、とてもきれいな色に染めることができました!染まった糸を見て満足げな様子の皆さんを拝見し、私達も嬉しい気持ちになりました。

次回は本日染めた糸と研究会が用意した糸も加えて13色の色糸で真田紐のデザインをします。皆さんのオンリーワンのデザインに出会えるのが楽しみです。(T子)

2025年度北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」第1回

2025.06.06

6月6日(金)いのちのたび博物館で、2025年度北九州市民カレッジ「小倉織を学び、織ってみよう!」全5回講座が始まりました。
今年もたくさんのご応募をいただき、ありがとうございます。抽選で選ばれた20名が受講されました。
第1回目の内容は、前半に小倉織の歴史の講義。後半は実技で、綿繰り・弓打ち・糸紡ぎ・機織りの体験をしていただきました。
糸紡ぎは例年一番難しかったとの感想が多い中、今年は一番楽しかったという受講生が数名いらっしゃったことが印象に残りました。
次回は、染色についての講義と実技です。(Y)

市丸小学校授業2024「小倉織を学ぼう」第3回

2024.11.28

11/28(木) この日は市丸小学校に着いたとたんあられが降り、寒さよりもあられ!あられ!と研究会メンバーはウキウキでした。(笑)

今日はいよいよ子供達の紡いだ糸を使って織る日です♪ 教室に準備された2台の織機には第1回目の授業でにデザインした縞模様の経糸が通され、緯糸は2回目の授業で糸車を使って紡いだ糸を使います。 デザインした糸のかかった織機を見た子供たちはとても喜んで、早く織りたいね!とワクワクしていました!

織機の使い方、道具の使い方も熱心に聞いていて、研究会メンバーが数段お手本で織ったあとは5分交代で順番に織り進めてコースターを仕上げました。とてものみ込みが早い子供達は2、3回目の自分の織る順番が回ってくる頃には、すでにコツをつかみ、見守るだけでいい程の上達ぶりでした。

織り上がった長い布を研究会メンバーが1枚ずつコースターに分けて糸始末をしている間、大和先生から小倉織の歴史についてお話がありました。 日頃から地域の歴史や小倉織について学習している子どもたちは先生のクイズ形式の質問にもすぐに答えていましたね! 授業内に全ての工程を終了し、自分たちの織ったコースターを手に満面の笑みを見せてくれました。 早くお母さんに見せたい!おばあちゃんのところに行って見せる!先生、昼休みも織りたい!など小倉織の授業を楽しんでくれた可愛い子供達にほっこりでした。 今年も素敵な時間をありがとうございました。(ひ)

新道寺小学校授業2024「糸車をまわしてみよう!」

2024.11.22

11月22日(金)新道寺小学校一年生15名に「糸車をまわしてみよう」の授業を行いました。 今回は、日頃研究会で使用している和綿を育てて下さっている方が、その日の朝に畑から実のなった状態の綿を引き抜いて提供してくださいました。まるで、教室に綿の畑が表われたようでした。

1つの枝にたくさんのふわふわの実がついたワタの木を初めて見た子供達は大興奮! たくさん触って、ワタの実を枝から外し、ワタの中にある種の感触などを確かめてもらいました。

その後、種付きワタを使って綿繰り、弓打ち、じんき作りを体験してもらいました。特にワタと種が簡単に離れる綿繰りには子供たちだけでなく先生からも驚きの声が(笑)

一本の帯(約500g)を織るにはどのくらいのワタが必要かを当てるクイズでは、計りの上に山のように積まれたワタを見て子供たちは目を丸くしていました。

糸車での紡ぎの体験はみんなとっても上手!! 小さな手で糸車をゆっくり回しながら糸ができていきます。 目をつぶってたぬきになったつもりで糸車の回る音を聞いてもらいました。教科書に「きーからから、きーころころ」と書かれている糸車の音は子供たちにはどのように聞こえたでしょう。 小学一年生の理解力、手先の器用さは、私の想像を遥かに超えていました。

何にでも興味を持って好奇心旺盛な小学生パワーを感じた一日でした。

先日写真入りのお手紙を皆さんからいただきました。「あの帯を織ってみたいです」「糸つむぎが楽しかった」「わたの種を取るのが面白かった」とたくさんの感想を頂きました。 私達もとても楽しかったです。 ありがとうございました!(T子)

市丸小学校授業2024「小倉織を学ぼう」第2回

2024.11.15

令和6年度は市丸小学校で5年生の皆さんに小倉織についての3回の授業をさせていただきました。 1回目はいのちのたび博物館の上野晶子学芸員が講師となって、小倉織の歴史と小倉織のコースターを織るための縞のデザインをしました。 11月15日(金)に研究会が2回目の授業を行いました。前回の授業で小倉織の歴史について学んだ子ども達、今回は綿から糸ができるまでの工程にチャレンジしました。

クラスのみんなで和綿を種から育てて収穫し、太鼓のバチ2本で作った綿の種取り道具を使って事前に種を外してくれていました。子供たちが考えたこの道具は2本のバチをしっかり括り付けてそれぞれを反対方向に回し、その隙間に送り込んだ綿の実から種を外すという優れものです。 子供たちから種取りの苦労話を聞いた後、工房から持って行った昔の人が考えた綿繰り機で種取りの実演をすると、「すごい!」「これ欲しい!」と歓声が上がりました。苦労して種取りをしたからこそわかる道具の便利さです。

綿繰り機で種を外した綿を弓で打ってふわふわにし、糸を紡ぐための「じんき」という綿の筒を作るまでの工程を学んだ後は、早速実習開始です。 綿をふわふわにする工程は弓ではなくカーダーという道具を使います。種取り綿をカーダーに乗せて何度も繰り返し繊維を整えていくときれいな綿ができます。最初は綿と道具の扱い方に苦戦していましたが、すぐにコツをつかんで上手になり、出来上がったきれいなふわふわの綿を丁寧に巻いてじんきをたくさん作りました。

じんきが出来たら、ついに糸車を使い糸を紡いでいきます。まずは実演。大和先生が魔法のように紡ぎ出す動作に、子ども達の眼差しは、まばたきをしないほど真剣でした。私達もドキドキ。

じんきを持って糸車の車輪を回すと、じんきにヨリがかかり1本の糸になっていきます。戸惑いながらも「楽しい!」の気持ちで一所懸命に紡ぐ子ども達の姿に、初心を思い出しながら指導にあたりました。

紡ぎつつ、じんきも作り、短い時間ながらも良い糸をたくさん紡げました。 次回は織りに入ります。紡いだ糸が、1段1段重なったらどんな表情の布が出来るかな? 楽しみです。(わた子&こめ)

「小倉織2024」小倉織再生40周年記念展を小倉 縞縞 本店にて開催中!

2024.11.03

一度は姿を消した小倉織が再生されて40年になります。

豊前小倉織研究会も所属している「小倉織協同組合」が、小倉織の今を紹介する記念展を小倉 縞縞 本店にて 開催中です。

小倉織作家の作品の展示や販売を行っており、研究会メンバーの作品の展示や小物などの販売も行なっています。

機械織りと手織りの違い、紡績糸と手紡ぎ糸の違い。それぞれの良さがあります。

個性溢れる作風の違いもあり、みんな違ってみんないい!

小倉織の様々な表情を是非ご覧ください。

展示は、3/10まで。(mi)

「ふくおか県芸術文化祭オープニングフェス」

2024.10.06

10月5日(土)・6日(日)
アクロス福岡で開催されたふくおか県芸術文化祭オープニングフェスで、小倉織の作品販売と小倉織真田紐を織るワークショップを行いました。天然染料で染めた糸を使って小さな織り機「mini小倉」で真田紐を織り上げました。
予約の方、飛び入りの方が次々に参加してくださり、皆さん おもしろい!楽しい!まだ織りたい!ととても楽しみながら、真田紐を一段一段丁寧に織り進めていらっしゃいました。自分で織り上げた真田紐がキーホルダーに仕上がると歓声を上げて喜ばれる学生さんも。親子で参加も何組かあり、体験をしているお子さんを通して、ご両親も手と口を挟みながら(笑)、楽しい様子でした。コミュニケーションのツールとして、「mini小倉」が役立てた事も嬉しい収穫になりました。同じ会場でのコンサートや催し、他ブースでの体験や実演も興味深いものばかりで、福岡県の魅力が全開な時間でした!(こめ・わた子)

北九州市民カレッジ「小倉織を学び織ってみよう」最終回

2024.07.19

7月19日(金)は市民カレッジ講座の最終日。
今日は「小倉織を未来につなぐ」と題して、研究会の活動紹介をテーマした大和先生の講義からスタートしました。
小倉織について現在分かっている調査報告や普及活動、日々の創作活動について説明があり、皆さん熱心に受講されていました。
最後はミニ小倉で織った真田紐の発表会です。
出来上がった作品について、
貴重な体験ができた、難しさも楽しかった、また織ってみたい、デザインするのがワクワクしました!
などとても嬉しいお言葉を聞くことができました。
ありがとうございました。
伝承会では小倉城庭園、室町コモンでワークショップを行っています。小倉織の体験もできますよ。興味のある方はぜひ!詳しいご案内は伝承会ページをご覧ください。(ひ)

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