活動報告

豊前小倉織研究会は、①小倉織の調査と研究 ②小倉織の制作 ③小倉織を広く伝える、の3つを柱にして活動しています。

北九州市立貫小学校4年生授業「小倉織のことを知ろう」

2021.01.19

1月19日(火)北九州市立貫小学校4年生87人の皆さんに小倉織の授業を行いました。コロナ禍ですので、感染症対策をしっかりとった上で、人数を分けて2コマの授業にして行いました。場所は体育館!大きな温風ヒーターを用意して下さいましたが、換気の為、出入り口の扉を開け放してあるので寒い!4年生の皆さんも私達もしっかり着込んで授業スタートです。子供は風の子、4年生の皆さんはとにかく元気。そして質問にも活発に発言します。小倉織の歴史を年表にして学んだり、ふわふわした種付き綿や、小倉織の袴地と手ぬぐい生地を触ってその違いを実感することで小倉織の特徴を考えてもらいました。続いていくつかのグループに分かれて糸紡ぎの体験をしてもらいました。順番を決めるのに自主的にじゃんけんを始めたのが印象的でした。また、研究会で織った帯反物(約500g)を持ってもらい、この帯を織るのにどれくらいの量の綿が必要か実際の綿を手の上に載せて当ててもらいました。盛りだくさんの内容で、あっという間の40分でした。最後に子供達に感想を尋ねると、「一つのものを作るには色々な道具と時間をかけてできている事がわかった。」「柔らかいふわふわのワタがこんなに固い帯になるのが不思議。」「ワタは植物だと初めてわかった。」「綿繰り機の仕組みが面白い。」「ワタから糸を作る仕組みを考えた昔の人の知恵はすごい!」などなど、率直で楽しい意見をたくさんいただきました。皆さんの心に小倉織のことが少しでも残ってくれれば嬉しいなぁと感じました(^^♪ (T子)

北九州中央高等学園 工房見学

2021.01.12

1月12日(火)北九州中央高等学園から技術コースII織物班に在籍している三年生2人と顧問の先生方が工房見学に来られました。生徒さん達は、小倉織についての基本的な話を聞いたり、織りや紡ぎなどの体験をしました。日頃から織物に関わっているだけあって2人とも熱心で、機の扱いもとても上手です。自分達が制作してきたバッグと小倉織の袴をルーペで比較した際にはその密度の違いに驚いたりしていました。しばし工房内は若いエネルギーでキラキラ。あっという間の2時間でした。11年前小倉城庭園の小倉織展での出会いがきっかけで始まった工房見学。毎年恒例行事のようになっていましたが、織物班がなくなるということで、今回で一旦終了ということです。大変残念な事ですが、また違う形で皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。見学の最後に生徒さん達から自分で制作したポーチやマスクなどなど素敵なプレゼントをたくさんいただきました!本当にありがとうございました。(T子)

北九州市立すがお小学校授業「小倉織を知ろう」

2020.12.08

2020年12月8日(火)北九州市立すがお小学校の4年生14名のところに小倉織のお話をしに行きました。すがお小学校は、北九州市小倉南区の菅生の滝、鱒淵ダムなどに近い自然豊かな場所にあります。子供たちは地域の方たちに見守られながらのびのびと生活しています。校庭にある「すがお農園」では米や野菜とともに綿も栽培しています。伝統文化を学んでいる4年生の子供たちに、400年以上前から地元で織られていた小倉織のお話をしました。小倉織が綿から出来ている事、とても丈夫な織物なので、袴や帯として日本全国で愛用されたことを伝えました。子供たちは授業で、小倉織と他の木綿の布をサンドペーパーで擦って比べ、小倉織が丈夫だということを確かめていました。この日は、綿繰り機を使って綿から種を外し、種を取った綿を弓で打ってふわふわにしました。ほぐれた綿が、糸車で紡ぐことで糸になっていくことを体験しましたが、初めての体験に子供たちは目をキラキラさせて取り組んでいました。糸づくりの難しさも分かったところで、「1本の帯を作るためには、どのくらいの綿が必要だろう?」と綿を手に載せて重さを感じながら考えました。この授業が終わった後、子供たちは、小倉織を未来に伝えていくにはどうしたらよいだろうと話し合い、いろいろなアイデアが生まれ、先生がそのことを研究会に伝えてくださいました。また、感想をポスターにして持って来てくださいました。子供たちが小倉織を通してたくさんのことを学んでくれたことを嬉しく思っています。*写真は子供たちが作ってくれた感想文のポスターより*(kei)

小倉織2020 ~東アジア文化都市 2020 北九州パートナーシップ事業~

2020.10.29

小倉織に携わる手織り作家、事業者により2018年に発足した小倉織協同組合の記念すべき第1回目の企画展示会が井筒屋新館1階の特設会場で28日から始まりました!会場では研究会の商品をはじめ、手織り作家によるバッグや小物などを販売、また作家による帯を多数展示しています。当たり前ですが、縞のデザインは一つとして同じものがなく、ずっと見ていても飽きません。まさに縞は無限だなと感じます。小倉織の今、そして未来を感じさせる多彩な世界をご覧下さい。日替わりで研究会会員も店頭に立ちます。期間中皆さまとたくさんお話をさせていただけたら嬉しいです☆彡(T子)※協同組合では、SDGs活動に賛同してオリジナルの小倉織デザインも誕生しました。小物なども販売しています。 会期は11/3(火曜日)まで。

みやこ甘味舎で小倉織に出会おう!

2020.10.18

共に豊前の国であったみやこ町と北九州市。そんなご縁で”みやこ甘味舎”に小倉織の商品を置いていただくことになりました。北九州市から行橋方面へ少し足を伸ばせば、そこは自然に囲まれた緑豊かな場所。みやこ町国作にあるカフェレストランみやこ甘味舎。店内はゆったりと明るく、おしゃれな空間が広がり、地域の素材を存分に活かした食事がいただけます。特産品や手作り作家さんの作品なども販売しています。こちらで豊前小倉織研究会の商品が購入できます。新作のテトラポーチをはじめ充実の品揃えでお待ちしていますので、お近くにお越しの際はぜひぜひお立ち寄りください☆伺った時はちょうど新そばの時期。ランチにはもちろん!とろろぶっかけそばを食べました。おいしかったです〜(*^▽^*)(T子)

三角ポーチ!出来ました!

2020.10.08

豊前小倉織研究会では、会で制作した生地を使い、色々な商品を作っています。 これから少しずつ、このブログを通して紹介していきますね。 まずはこの三角のポーチです。 一辺が12cmほどで、給食に出ていた三角パック牛乳のような形です。 使っていて良いなぁ〜と思う所は、両サイドに取っ手がついていて、チャックの開け閉めがとても楽です♪ あと、カバンの中に入れていても形が崩れない!! そのおかげで出し入れがしやすく、とても重宝しています(^^) 今回からは研究会のチャームもついて、可愛いらしさ倍増です。 (わた子)

北九州市立西部障害者福祉会館にて久しぶりの小倉織ワークショップ

2020.09.12

前回の投稿から随分間があいてしまいましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。 9月12日(土)午後1時半から北九州市立西部障害者福祉会館にて、聴覚や身体などの障害をお持ちの方8名を対象に小倉織ワークショップを行いました。 私達にとっては2月以来の講座でしたが、コロナ禍でも小倉織のお話と体験を精一杯楽しんでいただこうと、募集人数を半分にして、手指消毒や換気の徹底、マスクやフェイスガード使用など感染対策をしっかり行い、講座を開催しました。 講座の初めに、小倉織冊子を使って歴史についてお話しした後、mini小倉で真田紐作りです。最初は皆さん緊張した面持ち(私達も( ^^))でしたが、織り始めると表情が和らぎ、次第に目がキラキラ輝き、自分の世界に。付き添いの方や会館職員の方のサポートを受けながら、集中して一生懸命、織り上げていきました。織り終わった方は、綿繰りや糸紡ぎを体験したり、染色した糸の展示などをご覧になっていました。中には紡ぎ車と一緒に写真を撮る方や「玉ねぎで染めたのはどの色?」などの質問をしたり「ずっと小倉織に興味があったので参加できてよかった。」などと、お話してくださる方もおられました。また、mini小倉について研究会スタッフと話している方もいらっしゃいました。最後に、織り上げた真田紐をストラップに加工してお一人お一人にお渡ししました。皆さんご自分の作品を手にして笑顔いっぱいでした。 西部障害者福祉会館では、障害のある方のニーズに合わせた様々な講座を開催されているそうです。今回この講座で会館を初めて利用した方もいらしたとのこと。小倉織が会館利用のきっかけになったとしたらとても嬉しいです!! ご参加くださいました皆様、西部障害者福祉会館の職員の皆様ありがとうございました。 追記:初経験のフェイスガード、個人的な感想ですが、思っていたよりずっと視界が悪かったです。これにマスクをつけると、声はこもりがちになり、相手の声も聞き取りにくく、長く続けることはとても負担に感じました。改めて、これを付けてお仕事をされている方々は本当に大変なのだなと実感しました。ご苦労様です。(T子)

織り仕事色々*綜絖通し*

2020.05.01

自宅で過ごす時間が増えてきましたが、皆さんいかがお過ごしですか。私達も工房での交代シフトにだいぶ慣れてきました。さて、機(はた)で織っている姿は皆さんよくご存知だと思いますが、実際に布を織り始めるまでに色々な準備があります。 その中で最も細かい作業の一つ「綜絖(そうこう)通し」をご紹介しましょう。綜絖は細長い針金で出来ています。針金の中央部に小さな穴があり、そこに経糸を順番に1本ずつ通します。綜絖は4枚の木の枠に分けて通してあり、この綜絖の枠が上下して、経糸が上がったり下がったりします。その開いた糸の間によこ糸を通して打ち込むことで布が織れて行きます。機械紡績の細い糸(60/2綿番手)を使って織る帯だと約1800本余の経糸を通すことになり、とても根気のいる作業です。間違えたら大変!と思わず目に力がはいります。でもこの作業好き〜という研究会員もいます(*^▽^*) (T子)

🌸工房だより

2020.04.11

新型コロナウイルスの影響で生活に制限がありますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。 伝承会の活動もしばらく自粛し、研究会でも今年度予定の様々なイベントが中止になっています。そんな中で出来ることに制限はあっても、研究会では工房に出てくる人数をうまく調整しながら各自の制作作業を進めています。また自宅でも糸を紡いだり、新しいデザインを考えたりとやる事はたくさんありますp(^_^)qしばらく不自由な日々が続くと思いますが、それぞれが工夫しながら乗り越えていきたいですね。 さて、街の中ではソメイヨシノに代わって遅咲きの御衣黄が満開を迎えました。工房にも大和先生の自宅に咲いているお花が届きました!見ていると心がほっこりしますね(*^▽^*) (T子)

小倉織飾り、加冠の儀の記念品に 

2020.02.19

小倉城庭園で2月23日に行われる「加冠の儀」の参加者に、小倉織飾りヘアゴムが記念品として贈られる事になりご注文を承りました。いつもはクリアな袋に入れて販売していますが、今回は贈答用の箱に入れています☆ 草木染めした手紡ぎ糸の色合いと手織りならではのあたたかさ、手触りの良さは小さな商品になっても変わりません。加冠の儀に参加される皆様の思い出と共にお使いいただければ嬉しいです!箱のイラスト、ヘアゴムをしている女の子は武士子(ぶしこ)ちゃんといいます。小倉織の袴をはいています(^^♪ ご自分用に、ちょっとした贈り物にいかがですか。 小倉織かざりヘアゴムは、大 1,100円、小880円。小倉織飾りブローチ 1,100円もございます。(全て税込価格)(T子) ✳︎ 加冠の儀とは、古来から行われていた成人式の事です。本来男子の成人を祝う式ですが、小倉城庭園では3月3日の雛の節句にあわせて、新成人の女性に体験していただくそうです。
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