新道寺小学校授業「糸車をまわしてみよう!」

2024.01.30

1月30日(火)新道寺小学校の1年生14名に「糸車をまわしてみよう!」の授業を行いました。今回は校長先生から国語の時間に勉強する昔話「たぬきの糸車」の理解を少しでも深めるために1年生に糸車体験をさせたいというご相談でした。「わぁ、糸車だぁ~」子供たちが入ってくるなり、元気な声が教室中に響き渡りました。体験用に用意していた3台の糸車は、子供たちを驚かそうと予め布で覆っていたのですが、早々に見破られ私たちは苦笑しました。小学校1年生に糸紡ぎがどれくらいできるのだろう?こちらの話をどのくらい理解できるのだろう??と心配していましたが、蓋を開けてみると子供たちの力は私たちの想像を遥かに越えるものでした。まず、糸車の観察から始まり、大和代表の「どんな形?糸はどこで作る?糸車の大きな輪をを1回転させる間に先端のツム先は何回回る?」などの問いかけに大きな声で代わるがわる答える子供たち。ワタから布ができるまでのお話では帯を1本作るのに使うワタの量に驚き大きな歓声が上がりました。3つのグループに分かれて行った糸紡ぎ体験では、小さな手で糸車を一生懸命回している姿はやっぱり可愛い1年生。と思ったらワタを引く手元はとても素直で、上手に糸を紡ぎ出したのには、正直びっくりしました!体験の順番を待つ間、ワタを頭やおでこに乗せたり、両手に持って頬ずりしたりと思い思いにワタの感触を楽しんでいる姿はとても微笑ましかったです。また、実際に糸車を回しながら「この音はどんな風に聞こえるかな?(ブーンブーンという音)」の問いにほぼ全員が「バイクの音~!」これには大人は大爆笑。大きな歓声と笑顔があふれた素敵な一日でした!! *************************************先日1年生の皆さんから寄せ書きのお手紙が届きました。「糸車が楽しかった!」「ワタで糸ができていたなんて知らなかった!」「(紡ぐことを)ずっとやるなんてすごいです!」など、私たちの思いが伝わっていると感じられ、とてもうれしかったです。ありがとうございました。お返事書かなきゃ、ですね。(T子)

折尾西市民センターワークショップ

2024.01.25

1月25日木曜日、今季最高の寒波が通過し冷たい風の吹く日でしたが、19名の参加でワークショップを開催しました。まずは歴史や小倉織についての講習、その後ストラップ作りです。皆さん熱心で、幅を一定に保つ様に注意されたり、小さな失敗もほどいてやり直したりと、とても初めてとは思えない綺麗な作品が出来上がりました。また大人の方が対象だったので、関心を、持って頂けるように展示を充実させてみました。皆さん笑顔で作品を持って記念写真を撮ったりと、和やかな雰囲気で終了することができました。

市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう」最終日

2023.12.30


11月30日、市丸小学校での授業も最終日をむかえました。
前回デザインした縞模様が機にかかり、子どもたちは経糸を嬉しそうに眺めています。

今日のテーマは高機で織る、です。大和先生からの説明後、前回同様グループに分かれて織り始めます。

最初は手と足がちぐはぐな様子でしたが、1人5分の持ち時間を2度、3度交代して織っていくうちに打ち込みも糸渡しもあっという間に覚えた子どもたちでした。

出来上がったコースターを手にした子どもたちの様子を担任の杉田先生よりお伺いしました。自分たちが育てたわたから小倉織ができて驚いたこと、小倉織のすごさをたくさんの人に伝えたいなどの感想を持っていたそうです。後日工房に子どもたちからお礼の手紙が届きました。

杉田先生がおっしゃっていたように印象的だったのは小倉織を広めたい、広めてほしい、たくさんの方に知ってほしいと書かれていたことです。私たちの研究会活動の柱でもある、小倉織を広く伝える、ということがこの感想文を拝見して、しっかりと伝わっていることをとても嬉しく思いました。(ひ)

 

市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう!」2日目

2023.10.30

10月30日。市丸小学校にて、第2回「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。まずは、糸の藍染めから。前回、子どもたちが紡いだ糸に、私たちがお手伝いして紡ぎ足した 手紡ぎ糸を藍色に染めていきます。

青茶黒い液体の中に、糸を入れる子どもたち。緑がかったなんとも言えない色になった糸。それを液体から出して、空気に触れさせると段々と青系の色に変化していく様をみて、びっくり! 大歓声が。その工程を何度か繰り返し、しっかりと綺麗な濃い藍色に染めていきました。

次は、縞のデザイン。まずはデザインのお勉強で、黒板に出ていろいろな色のシートを並べて試しに縞柄を作る練習です。最初は難しそうにしていましたが、最後は全員が上手にデザインできるように。今回は、1人1人がデザインした縞模様を、5人1チームになって5人分の縞を横に並べて1枚のコースターをデザインしていきます。もう、すっかり慣れたもので、元気いっぱいの個性的なデザインがあがってきました。このデザインをもとに、機に糸をかけて、みんなで世界でたった1枚の!オリジナルコースターを織っていきます。さぁ、どんなふうに仕上がるのか。私たちも、とっても楽しみです♪(mi)

NPO法人 抱撲ワークショップ

2023.10.12

10月12日(木)NPO法人抱撲の4名の方が茶綿を育てている縁で、小倉城庭園で小倉織を学び、ストラップを作りました。小倉城庭園での講座は初めてでしたので、常設展示の道具や材料を見ながら小倉織りの歴史や綿〜小倉織が出来上がる工程を学びました。 ストラップ作りでは好きなデザインを選び、みなさん真剣にまた丁寧に織りに取り組んでいました。 最後に「展示室が良かった」「ストラップ作り、糸車が楽しかった」とワークショップの感想をいただきました。

市丸小学校授業2023「小倉織を学ぼう!」

2023.10.11

昨年に引き続き、市丸小学校5年生10名に小倉織の授業をすることになり、第1回目の授業が10月11日の3・4時間目に行われました。始めに小倉織の歴史についてお話を聞いた後、自分達で育て収穫した綿で糸を紡ぐ為の綿筒(じんき)を作りました。

まず、綿の実から種を取らなければなりません。手で種を取ることは難しいので、綿繰り機という道具を使います。

なんと、子どもたちはこの綿繰り機を手作りしていました。箱型の木の椅子に太鼓を打つ時のバチを2本結束バンドで括り付けたものを渡したシンプルな作りですが、子どもたちが器用に2本の棒を回すと、上手に種が取れるのです。これには私達もびっくり。子どもたちそれぞれにお気に入りの棒があるようで、どれだけ頑張って種取り作業をしてくれたかが伝わり、感動しました。

さて、ここからが今日の作業。綿繰りされた綿は、フワフワではありません。今回はカード機(ハンドカーダー)という金属の針が付いた大きなブラシの様な道具を2本使って綿の繊維を整え、綿をフワフワにしました。初めは恐る恐るカード機を握っていた子どもたちは、上手に出来たお友達に教えてもらいながら、キレイに整った綿をカード機からふわりとはずすのが上手くなっていきます。その綿を箸の様な棒でクルクル巻いて、綿筒の出来上がりです。自分が作った綿筒を使って、いよいよ糸車で糸を紡ぎます。糸車は教室に5台準備。1台に2人ずつ、交替で紡ぎます。初めての糸車にみんな興味津々。左右の手の動きが異なる上に、前に回したり後ろに回したりと慣れない動作に初めは戸惑っていましたが、次第に自分で出来るように。糸を切らずに長く紡げるよう、何度も挑戦していました。紡ぐ時間が足りなくて、充分に教えられたか、楽しく作業してもらえたか心配でしたが、授業終わりに私が担当した2人共が、手を上げて感想を言ってくれたので、安心しました。細い糸が紡げたのが嬉しかったようです。

次回は、今日紡いだ糸を藍染めし、自分達で織る布の縞をデザインします。どんなデザインになるのか、楽しみです。〈Y子〉

一枝キッズタイムスリップ講座

2023.09.30

9月30日(土)、一枝市民センターにて「一枝キッズタイムスリップ講座〜温故知新〜小倉織体験」が開催され、小学生19名、大人1名の合計20名が参加されました。参加されたみなさんは、これまで戸畑祇園や浴衣のことなど、日本の歴史や文化について学ばれてきたそうで、今回の小倉織体験は、第4回目の講座だったそうです。小倉織の歴史や特徴についてのお話の時には、みなさん真剣に話を聞き、積極的に発言している姿が印象的でした。その後、ミニ小倉でストラップを作成しました。織り終わった後、「楽しかった。もっと織りたかった。」と言っていた子もおり、楽しんでもらえた様子が伝わってきました。織り終わった人から糸紡ぎや綿繰りなどの体験を行い、最後に、本日は初めての試みで、小倉織で作った袴を子ども達に試着してもらいました。二枚しかなかったのですが、たくさんの子どもたちが「私も着たい」と言って、講座の終了後も列を作って順番に袴を試着していました。実際の物に触れたり、体験したりすることで、さらに小倉織への興味や関心が深まってくれると嬉しいなと感じた一幕でした。

旧百三十銀行ギャラリー 「小倉織でストラップつくり」

2023.09.16

小倉織を学び伝統の技法で織ってみよう 令和5年9月10日(日) 13:30〜15:30 旧百三十銀行ギャラリーにて、ワークショップ開催。 昨年の秋に引き続き、このギャラリーでの小倉織りのストラップ作りは2回目となりますが、募集人員20名が、即埋まってしまう程の人気に、嬉しい限りです。 小倉織の歴史、特徴そして、綿の種まきから小倉織の布が織り上がるまでの過程を、参加者の皆様に学んで頂きました。 そして、最後に草木染した木綿糸と”ミニ小倉”を使って、真田紐14cmを各自織って頂き、ミニストラップを作りました。完成した自分が織った真田紐のストラップを手にして、笑顔が会場に溢れていました。 余った時間を利用して、綿繰機(種と綿に分ける)、弓打ち(綿をきめ細やかにする)、糸車(綿から糸を紡ぐ)等、日常生活では、見かけない道具の体験もして頂きました。 男性も交えた20名の参加者の方々と学びと体験の楽しい2時間をご一緒させていただきました。

松ヶ枝北小学校授業 「小倉織を学ぼう」

2023.09.13

9月13日(水)松ヶ枝北小学校の6年生11名を対象に「小倉織を学ぼう」の授業を行いました。
最初に、日本で昔から使用されてきた繊維と布について知ってもらい、班ごとに麻・絹・ウール・木綿の原材料と布の実物を触って、どれが何の素材なのか考えてもらいました。手触りを比べたり、繭をカラカラ振ったりして、どの班も全員で活発に意見を出し合って答えを見つけました。
次は、小倉織に使われている和綿をワタから糸に紡ぐまでの工程を体験しました。綿繰り機で綿の実を種とワタに分離させ、そのワタを弓で打ってふわふわにして筒状に丸めて綿筒(じんき)を作り、じんきを糸車で糸に紡いでいく・・・。やはり一番大変だったのは糸紡ぎで、にこにこ綿繰り機を回していた皆さんも、糸車の前では真剣な表情になっていました。

体験の後は、小倉織の歴史について学びました。6年生はちょうど江戸時代の歴史を勉強したばかりで、小倉織の歴史の話の中に徳川家康や千利休などの人物が出てくると「知ってる!」という声がたくさん上がりました。
それから、小倉織にはどんな特徴があるか、実際に小倉織と日本手ぬぐいの織り目などの違いをルーペで覗いて考えました。熱心にルーペを覗き込んで観察し、それぞれが発見したことを積極的に発表してくれました。
授業の終わりにも、「小倉織のことをぜんぜん知らなかったけれど、小倉織が丈夫で強いことがわかった。」「北九州で昔から小倉織が作られていて良かった。誇りに思える。」「自分で綿を種から育てたい。」などの嬉しい意見を発表してくれました。また、「小倉織で作ったらいいと思うものは?」という質問に、「月に1度は靴下が破れるので丈夫な小倉織の靴下がほしい。」「明日草抜きがあるので丈夫な手袋がほしい。」などの楽しいアイデアをたくさん聞かせてくれました。6年生の皆さんの素直で元気な明るさに、先生方も、私たちも全員笑顔でとても楽しい授業となりました。ありがとうございます。(こめ)

文化庁伝統文化親子教室事業を開催

2023.09.08

猛暑の中、7月26日、8月2日、16日の3回にわたり、「小倉織にちょうせんしよう!」が、小倉城庭園で開催されました。午前の部と午後の部の各2時間ずつ、小学1年生から6年生までが保護者の方とともに参加して下さいました。1回目、前半は小倉織の歴史を勉強しました。次に、綿繰機を使って綿と種子を分け、弓で打ってフワフワに。とても楽しったとの感想が多数ありました。糸紡ぎでは綿を引く速さと糸車を回すタイミングがとても難しかったようですが、やりがいがあったようです。最後に機織りに挑戦し、布が織り上がっていく仕組みを理解するという初めての体験に、時間がゆるす限り熱心に取り組みました。2回目の前半は綿以外の素材やそれで作られた布について学びました。後半は18本の糸を使い、真田紐のデザインです。グラデーションを使うのか、好きな色を組み合わせるのか、個性あふれる組み合わせのデザインをして、自分の紐に名前を付けました。3回目は前回準備した真田紐の織りです。ちょっと間違えてやり直したり、丁寧に端を揃えたりしながら素敵な真田紐が織り上がりました。それをストラップに加工して発表会です。皆、しっかりと自分の感想を語ってくれました。台風で3回目の講座を一週間順延しましたが、無事終了することができました。参加した子供達は学年差はあったものの、それぞれが充分に楽しみ、夏休みの思い出の一頁に加えてくれたようです。保護者の方も楽しかった、次は私も参加したい、と言う感想を書いてくださった方がたくさんおられ、小倉織りに興味を持って頂くことができて私達伝承会にとっても、充実した時間になりました。(豊前小倉織伝承会)
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