周望学舎「郷土の伝統文化小倉織」
2022.01.25
1月25日(火)10:00~12:00北九州市立年長者研修大学周望学舎に伺いました。講座のテーマは「郷土の伝統文化小倉織」。受講者は20名余で2時間の講義です。
まずは大和代表が小倉織との出会いや小倉織を織るようになったきっかけなどをお話しし、その後パワーポイントのスライドを見ていただきながら歴史や特徴などについて説明しました。皆さんとても熱心で講義中こちらからの問いかけにも積極的に答えられていました。特に盛り上がったのが実演の時間でした。綿繰り機を使って種と綿がきれいに分別される様子に「不思議だ!」、綿を丸めた「じんき」から糸が紡がれる様子に「う~ん、すごい!」など、綿繰りと糸車の周りにはあっという間に人だかりが出来ました。
質疑応答の時間では「藍は発酵するということだが毎日かき混ぜるのか」(A:天然発酵建てなので毎日かき混ぜます)「糸を染める度に藍は薄くなっていくのか」(A:藍の成分が減っていくのでだんだん薄くなります)などのお尋ねがありました。「男性用の帯はあるのか」(A:制作しております)という質問や「小倉織で一番向いているものは何ですか?」の質問に大和代表の「丈夫な布なので、帯を作っていますが、他にも向いているものがあったら私もそれ知りたいです(笑)」には教室中にどっと笑いが起こりました。最後に研究会の現在・今後の活動などを紹介して終わりました。
今回初めて周望学舎へ伺いましたが、皆さん本当にエネルギッシュな方ばかりで驚きました。年間を通しての受講や大学祭、修学旅行などもあるとの事で、充実した内容と皆さんの積極的な姿勢に一人納得してしまいました。(T子)
竹末市民センター 生涯学習市民講座「大人チャレンジ 小倉織を学び織ってみよう」
2022.01.21
1月21日(金)10:00~12:00今年初めての出張講座を竹末市民センターで行いました。密にならないよう配慮したため、参加者は10名と予定より少人数になりましたが20代から90代まで幅広い年齢層の方々が参加されました。初めに小倉織の袴や枝に付いた和綿などをお見せしながら小倉織の歴史や特徴を説明し、また、反物になるまでの過程を糸車や綿繰り機の実演を交えながらお話ししました。その後小さな織り機「mini小倉」を使って、いよいよ皆さまお待ちかねの織り体験です。予め糸をセットしたmini小倉の中からお好みの色やデザインのものを選んでいただき、早速織りのスタートです。紐の幅や糸の引き締め具合を確認しながら慎重に織る方や、コツをつかんで手早く織る方など皆さんご自分のペースで時間内に無事素敵な真田紐を織り上げました。ご参加くださった90代の方が楽しそうにテンポよく織られてる姿がとても印象的でした。織り上がった真田紐はストラップにして、チャームを付けて完成させてお持ち帰りいただきました。この講座は昨年開催の依頼があり、コロナ禍で何度も延期になった末、今年になってようやく実現しました。このような時だからこそ参加した方々の笑顔を見ることができて、本当によかったと感じた一日でした。皆さまありがとうございました。(T子)
今年もよろしくお願い申し上げます
2022.01.01
新しい年が始まりました。今年は様々なイベントやワークショップなどが予定されています。まだまだ気が抜けない状況ですが、感染対策を行いながら皆さまに小倉織の魅力をしっかりお伝えしていきたいと考えています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(T子)
小倉織縞の寅でご挨拶☆
新年のご挨拶・アクロス福岡イベントのご紹介
2022.01.01
新しい年が始まりました。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
昨年は「北九州市民カレッジ-小倉織をまなび、織ってみよう」をはじめとする対外的な講座、イベントなどは中止や延期が多く残念な一年でした。
しかし、創作活動においては、小倉織を新しい用途に使う可能性が開けて刺激の多い一年でした。また、新たに3名の方々が研究会の活動に加わって下さって今までにも増して元気な研究会になっています。さらに、工房に集っている小倉織伝承会の方々ですが、年々技術の向上に加えて自主的な活動が生まれてきて、研究会を後押ししてくれています。地元の東谷に残された小倉織の布片の復元も伝承会の力によって実現して、今後の研究にも繋がって行きそうです。自然史・歴史博物館と協同で進めている小倉織の調査は、コロナの影響で遠距離の調査には行けない状況ですが、他の地域の研究者の方々との繋がりで日本各地に伝播していた「小倉織」の小倉以外の地域から見た姿が少しだけ分かってきた気がしています。今後も、小倉織がどこからやってきたのかというルーツ探しや、江戸期の小倉織の実物資料探しなどを続けて行く予定です。***********************************新年のイベントのご紹介です。アクロス福岡にて1月8日~10日まで、「お正月遊びと縁起物展」が開催されます***研究会は2F匠ギャラリーの縁起物販売会場に参加します。これまで手紡ぎの双糸で帯を織ってきて残っている糸を有効に使いたいと思っていました。なにしろ、綿を育て、種を取って綿打ち、糸に紡いで2本撚り合わせて染める・・・そんな手が掛かって大事な糸を少しでも捨てることは出来ません。今回その糸が「手紡双糸小倉織真田紐」に織り上げられてリールキーホルダーになりました。丈夫な真田紐です。1Fの会場では楽しいお正月遊びもたくさん体験できますよ。是非お越しください。(Kei)
小倉織プログラム
2021.12.22
12月16日(木)北九州市立生涯学習総合センターでNPO法人抱樸の方々と「小倉織」について学び、体験する会が開催されました。実際に茶綿を育てている方々ですが、そのあとその綿がどうなるのかと興味津々でした。
先ず「小倉織」の歴史や特徴についての話、次に綿打ちや糸紡ぎを体験しました。
最後には、小さな織機「ミニ小倉」を使って真田紐を織り、ストラップを作りました。自分の好きなデザインを選び、一段一段緯糸を入れて打ち込み、仕上げていきました。
綿から糸になるところが特に興味深かったようです。
「小倉織の歴史が分かった」「織っていくのが楽しかった」などの感想をいただきました。
「すてきにハンドメイド」発売中!
2021.11.30
9月に取材を受けたNHK「すてきにハンドメイド」テキスト12月号が発売されました。小倉南区で作っていただいている綿や工房の様子、制作作品、大和代表のインタビューと盛りだくさんの内容です。お近くの書店でぜひお手に取ってご覧ください!
🌻安心院より活動だより
2021.10.18
安心院在住の私は研究会工房へは月に1・2度行きますが、普段は大分県宇佐市安心院町の自宅で織っています。
周りは植物が多く、季節で様子が変わります。
最近では稲刈りも終盤に入り、慌ただしい音が聞こえてきます。
そしてこの時期といえば、セイタカアワダチソウが大家族でお目見えします。増えすぎると自滅する不思議な植物です。染めに使えて、さらに肌に良い成分があるので入浴剤としても使えます。花粉症の原因であるブタクサと間違われていますが、セイタカは花粉を飛ばさない無害な植物です。
煮始めは爽やかな良い香りです。
アルミ媒染で染め上がった色は、まろやかな黄色でした。外来種だから?かは分かりませんが、カリヤスや黄檗とは違う西洋な雰囲気を感じました。(わた子)
第57回大分県美術展に入賞しました
2021.10.18
先日お知らせした福岡県展入選、入賞に続き、安心院在住の豊前小倉織研究会会員平山路子さんが、第57回大分県美術展に出展して、大分県立美術館賞を頂きました。出展した4人全員が入選、入賞することができて、大変うれしく思っています。これからも地元で栽培された和綿を紡いで、たくさんの方に親しみを持って使って頂ける小倉織の帯の制作に励みたいとの思いを新たにしています。県展会場で展示された、緯手紡小倉織帯「よろこび」です。(kei)
東谷郷土資料館の袴地の復元
2021.10.18
この1年、伝承会では東谷郷土資料館の袴地の復元作業に取り組んできました。完成した袴の写真とその様子を伝承会にページでご報告しています。
東谷郷土資料館の袴地3点の復元
2021.10.18
平尾台の麓、小倉南区木下に、この地区で使われてきた農機具、家具調度などを集めて展示している東谷郷土資料館があります。この資料館に小倉織の布があるというお話を博物館の学芸員さんからお聞きして一緒に尋ねてみると、明治・大正期に織られた「自家製布地」と書かれたベニヤ板に25点ほどの小さな布片が貼りつけられたものが、壁に掛かっていました。また、織機、紡ぎ車、筬、糸などの機織りの道具も大切に保存されていました。
板に貼ってある布の中に「はかま生地」と書かれた3枚の布片がありました。3㎝×6㎝ほどのごく小さな布片ですが、この地区の方たちが織った自家用の小倉織の袴地です。この3枚の小さな布の糸の本数や糸の色を調べて、伝承会で復元しました。この袴地の濃い藍色のところには手紡ぎ糸が使われていました。初めて手紡ぎ糸を経糸に使い密度の高い小倉織を織るのはかなり苦労が要りましたが、伝承会で織りあげ、それを袴に仕立てて、リニューアルオープンする東谷の資料館に展示することになりました。(kei)**********************************************************************************
*伝承会メンバーよりの報告*この1年、小倉南区の東谷郷土資料館の袴地の復元に取り組んでいました。やっと織り終わった布地が袴になりました。
今回は、自分達で紡いだ糸を藍染めして、織っていきました。まさに昔ながらの手作りにこだわった復元作業になりました。(K.D)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
月別一覧